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マネーフォワードで会社設立|株式会社を自分で作る手順ガイド

会社設立 freee マネーフォワード 比較

会社設立でfreeeとマネーフォワードを比較するときの5つの思い込み

マネーフォワードで会社設立を自分で進める「会社設立でfreeeとマネーフォワードを比較するときの5つの思い込み」の解説イラスト

本記事は、マネーフォワード クラウド会社設立の公式情報と、法務局・国税庁などの 一次情報を確認したうえで、合同会社commit 編集部が第三者の立場でまとめた解説です。 実際の利用体験ではなく、公式ヘルプ・公式ガイド・官公庁の一次情報を出典として記載しています。

この記事は、マネーフォワード クラウド会社設立とfreee会社設立を比較していて、途中で判断に詰まってしまった人に向けて書いています。比較記事を読み進めるうちに生まれやすい誤解を5つ取り上げ、それぞれどこで分岐が起きるのかを、公式情報にもとづいてほぐしていきます。「どちらが優れているか」を決めるための記事ではなく、自分の会社設立にとってどちらの条件が近いかを、思い込みを外した状態で自分で判断できるようにすることが目的です。

比較で詰まりやすい人に共通する5つの誤解

「マネーフォワード クラウド会社設立」と「freee会社設立」を比べて調べていると、途中で判断に迷う場面が出てきます。多くの場合、比較そのものが難しいのではなく、進めるうちに知らず知らず抱えてしまう誤解が、判断を鈍らせています。この記事では、比較の場面でつまずきやすい誤解を5つ取り上げ、それぞれの分岐点を公式情報にもとづいて整理します。

順番に見ていくのは、①優劣の結論を急いでしまう分岐、②登記書類の届け方の違いを見落とす分岐、③手数料の負担条件を誤解する分岐、④数字の公表のされ方を読み違える分岐、⑤ツールの違いと設立後に必要な支援の違いを取り違える分岐、という5つです。いずれも、自分で会社設立を進めようとする人が実際に踏みやすいポイントです。

この記事はどちらのツールに軍配を上げるかを決めるためのものではありません。マネーフォワード・freeeはいずれも実在する会社が提供するサービスであり、根拠のない優劣づけを避けながら、読む人が自分のケースにとってどちらの条件が近いかを判断できる状態を目指します。

検索結果を見比べていると、根拠を示さずに一方だけを勧める記事も見つかります。この記事はそうした断定とは反対の立場を取り、公式サイトで確認できる記載を基準にしながら、なぜその思い込みが生まれやすいのかという理由まで踏み込んで説明していきます。

マネーフォワードで会社設立を自分で進める「比較で詰まりやすい人に共通する5つの誤解」の解説イラスト
比較で詰まりやすい人に共通する5つの誤解

freee会社設立(公式サイト)(freee株式会社)を参照。

分岐①|比較すれば必ずどちらかが優れているという結論になると思い込む

比較記事を読み進めていると、最終的に「結局どちらが上か」という一文の答えを探してしまいがちです。しかし、マネーフォワードとfreeeはいずれも実在する会社が提供する会社設立の書類作成ツールであり、機能の数やページの見た目だけで一律に優劣をつけられる関係にはありません。

実際に差が出るのは、対応できる会社形態や機関設計の条件、登記の届け出方法、電子定款にまつわる手数料の負担条件、公表されている数字の性質といった、条件ごとの違いです。一つでも「こちらが上だ」と決めつけてしまうと、自分の会社設立がその条件に当てはまるかどうかという、本来確かめるべき点を見落とすことになります。

この分岐に気づく目安は簡単です。記事を読んでいて「結局どっちがいいの」という感想だけが残るなら、こうした条件の違いを読み飛ばしている可能性が高いといえます。次からは、この違いを一つずつ具体的に見ていきます。

マネーフォワードで会社設立を自分で進める「分岐①|比較すれば必ずどちらかが優れているという結論になると思い込む」の解説イラスト
分岐①|比較すれば必ずどちらかが優れているという結論になると思い込む

freee会社設立(公式サイト)(freee株式会社)を参照。

分岐②|登記書類の提出方法まで同じだと考えてしまう

マネーフォワードとfreeeは、どちらも書類作成の利用料が0円という共通点があるため、登記書類を法務局へ提出する方法まで同じだと考えてしまうことがあります。しかし、それぞれの案内にはこの部分で違いがあります。

マネーフォワード公式「会社設立の流れ」ページのSTEP2では、「ダウンロードした登記書類を印刷し法務局に提出します」と案内されており、印刷して窓口へ持参することが前提です(2026年8月21日確認)。他方でfreee公式サイトはSTEP2を「オンラインで申請」と表現し、「ガイドに沿って公証役場や法務局へ申請。オンライン申請できるので、手間もかかりません」と説明しています。

この違いは優劣を決める材料ではありません。受理・審査・完了を最終的に決定するのは法務局であり、ツール側が登記そのものを終わらせるわけではない点は共通しています(法務省「登記-商業・法人登記-」による)。窓口へ出向く時間を確保しやすいかどうかで、この分岐の重みは人によって変わります。

マネーフォワードのSTEP2は、印鑑購入、定款の作成方法の選択、定款の受け取り場所の選択、出資金の入金、法務局への書類提出という5つの小ステップで構成されています。このうち自分の足で動く工程は、公証役場での定款の受け取りと、法務局への持参の2か所に絞られます。ネット上の手続きだけで会社設立を進めたいかどうかは、この2か所への移動をどれだけ負担に感じるかで変わってきます。

マネーフォワードで会社設立を自分で進める「分岐②|登記書類の提出方法まで同じだと考えてしまう」の解説イラスト
分岐②|登記書類の提出方法まで同じだと考えてしまう

マネーフォワード クラウド会社設立:会社設立の流れと方法(公式)(株式会社マネーフォワード)を参照。

分岐③|電子定款の手数料はどちらか一方だけの特別な出費だと誤解する

電子定款の事務手数料(5,000円前後)について、マネーフォワードだけにかかる特別な出費、あるいはfreeeだけが安いと受け取ってしまう分岐もあります。実際には、電子文書での定款は提携する行政書士が電子署名を行う関係で、どちらのツールを使っても発生する実費です。

マネーフォワードは法人向けの有償プラン(ひとり法人プラン、スモールビジネスプラン、ビジネスプランなど)を契約するとこの費用をマネーフォワードが負担し、freeeは「freee会計」または「freee人事労務」の年間契約でこの手数料が無料になる特典を用意しています(各社の説明による、2026年8月21日確認)。無条件で無料になっているわけではなく、どちらも自社の有償サービスと引き換えの特典です。

これに気づかないと、無料プランのまま比べて片方だけ高いという誤った印象を持ってしまいます。公証役場での認証にかかる手数料も、資本金の額と発起人の要件により1万5,000円から5万円の4段階に分かれる実費であり、ツールの選択とは別に法令にもとづいて発生する費用です。この実費に気づかず「無料プランなら費用は一切かからない」と思い込んでしまうのも、会社設立の比較でよく見かける勘違いです。

法人設立に必要な設立登記の登録免許税も同様です。株式会社の場合、資本金の額の1000分の7で計算し、15万円に満たない場合は15万円になるという下限つきのルールで法務局へ納めます。この金額はどちらのツールを選んでも変わらない、制度側の実費です。

マネーフォワードで会社設立を自分で進める「分岐③|電子定款の手数料はどちらか一方だけの特別な出費だと誤解する」の解説イラスト
分岐③|電子定款の手数料はどちらか一方だけの特別な出費だと誤解する
電子定款まわりの手数料(両ツール共通の実費)の内訳を示す図
電子定款まわりの手数料(両ツール共通の実費)

登録免許税法(会社設立時の軽減の根拠法令)(中小企業庁)を参照。

分岐④|公表されている利用実績の数字をそのまま優劣の根拠にしてしまう

freeeのトップページには「累計5万社設立の実績」という記載があります(2026年8月21日確認)。この記載を見て「freeeの方が多くの人に選ばれている」と結論づけてしまう分岐がありますが、これはfreee自身が発表した数値であり、第三者機関による検証を経たものではありません。

マネーフォワードは、これに対応する累計件数を同じ形式では公表していません。代わりに確認できるのは、公式ページ「利用者の評判とサービス満足度のご紹介」(更新日:2025年10月23日)に載っている、利用者1,449名を対象にした自社アンケートで「満足している」と回答した割合が約90%だったという結果です。こちらもマネーフォワード自身による調査です。

件数と満足度という異なる指標を、自社発表同士のまま並べて優劣の判断材料にすることはできません。それぞれの数字がどの母数・どの期間を対象にした発表なのかを見きわめたうえで、参考情報の一つとして扱う姿勢が欠かせません。自分で会社設立を比較する場合は、この見きわめを飛ばさないようにしてください。

「累計5万社設立の実績」という記載には、集計の開始時期や区切りの時点までは書かれていません。マネーフォワードの満足度調査も、回答者1,449名という母数は分かりますが、調査を実施した具体的な期間までは分かりません。母数や期間が違うかもしれない数字同士を、会社設立の比較材料として単純に並べるのは早計です。

マネーフォワードで会社設立を自分で進める「分岐④|公表されている利用実績の数字をそのまま優劣の根拠にしてしまう」の解説イラスト
分岐④|公表されている利用実績の数字をそのまま優劣の根拠にしてしまう
数字の性質を確かめる3つの視点のチェックリスト図
数字の性質を確かめる3つの視点

freee会社設立の費用は無料!はじめての会社設立をスムーズに(freee株式会社)を参照。

分岐⑤|ツールの違いと、設立後に必要な支援の違いを取り違える

ここまでの4つの分岐を乗り越えても、最後にもう一つ気をつけたい分岐があります。マネーフォワード・freeeという「書類作成ツールとしての違い」と、設立したあとに必要になる税務・社会保険・決算・役員報酬への「専門家によるサポートの違い」を、同じ物差しで比べてしまう誤解です。

会社設立を比較するときは、この境界線を見落とさないことが重要です。どちらのツールも、株式会社・合同会社の設立書類を自分でまとめる部分は無料の範囲でおおむね足ります。しかし、法人設立届出書のように設立の日以後2か月以内に所轄の税務署へ提出する必要がある書類(国税庁の案内による、2026年8月21日確認)や、法人税の確定申告のように各事業年度終了の日の翌日から2か月以内に提出しなければならない書類(法人税法第74条第1項)は、どちらのツールも自動で代行してくれません。社会保険についても、法人である以上、代表者一人だけの会社でも健康保険法・厚生年金保険法上の「適用事業所」として強制適用の対象になります(日本年金機構の案内による)。この加入手続きも、設立書類をそろえるツールの外で自分が動く工程です。

選ぶべき基準は、書類作成ツールとしてどちらが多機能かではなく、この先の税務・社会保険・決算・役員報酬まで自分だけで対応し続けられるかどうかです。自分で対応しきれない部分が見えてきた場合は、税理士など専門家に一部を任せる選択肢を、ツール選びとは別に検討する価値があります。

もう一つの例が、給与支払事務所等の開設届出書です。国内で給与の支払事務を行う事務所を開設した会社は、開設の事実があった日から1か月以内に所轄の税務署へこの届出書を提出しなければなりません(国税庁の案内による、2026年8月21日確認)。この届出も、会社設立の書類をそろえるツールの入力画面の外にある工程であり、比較の対象にはなりません。

マネーフォワードで会社設立を自分で進める「分岐⑤|ツールの違いと、設立後に必要な支援の違いを取り違える」の解説イラスト
分岐⑤|ツールの違いと、設立後に必要な支援の違いを取り違える

D1-22 消費税簡易課税制度選択届出手続(国税庁)を参照。

自分の誤解に気づくための4つの質問

ここまでの5つの分岐を振り返ると、判断を誤りやすい場面には共通点があります。結論を急いでいないか、案内の違いを機能の優劣だと決めつけていないか、無料という言葉だけで実費を見落としていないか、自社発表の数字をうのみにしていないか、という4つです。

この4つの問いに一つでも自信を持って「はい」と答えられない項目があれば、比較の続きを進める前に、その部分だけ公式の説明で確かめ直す価値があります。契約や入力にとりかかる前のこの一手間が、あとから思っていたのと違ったと気づく手戻りを防ぎます。

会社設立を自分で進める場合、比較にかけられる時間には限りがあります。5つのうち、自分のケースに直接関わる部分だけを重点的に確かめれば、比較そのものにかかる時間を抑えながら判断材料をそろえられます。マネーフォワード・freeeのどちらを選ぶ場合でも、この4つの問いは共通して役立ちます。

たとえば、電子文書の定款にかかる手数料が有償プランの契約と引き換えになっている点を見落としたまま契約してしまうと、想定より高い出費になることがあります。逆に、対応していない機関設計に気づかないまま入力を進めてしまうと、書類がある程度できあがった段階でやり直しになりかねません。どちらも、比較の初期段階でこの4つの問いに一つずつ答えておけば避けられる手戻りです。

マネーフォワードで会社設立を自分で進める「自分の誤解に気づくための4つの質問」の解説イラスト
自分の誤解に気づくための4つの質問
比較の誤解に気づく4つの質問のチェックリスト図
比較の誤解に気づく4つの質問

出力できる書類一覧(株式会社マネーフォワード)を参照。

まとめ:比較は「向き不向き」を切り分けるための作業

マネーフォワード クラウド会社設立とfreee会社設立、この2つを比べるときに生まれやすい5つの誤解——優劣の結論・提出方法・手数料の負担・公表数字の読み方・専門家によるサポートという5つの論点——を、この記事では順にほぐしてきました。誤解の多くは、条件ごとの違いを機能の優劣として一括りにしてしまうところから始まります。

会社設立に必要な書類をそろえる部分は、どちらのツールを選んでも自分で完結させやすい範囲です。差が出るのは、設立後に発生する税務署への届出、社会保険の加入手続き、決算、役員報酬の決定といった、ツールでは自動化できない工程です。誤解を外したうえで自分の会社設立がどちらの条件に近いかを見きわめ、その先の対応まで自分だけで抱えるのが難しいと感じた場合は、税理士など専門家への相談もあわせて検討してみてください。会社設立を自分の力で最後まで進める人にとって、思い込みを一つずつ外していく作業は、遠回りに見えて実は近道です。

マネーフォワードで会社設立を自分で進める「まとめ:比較は「向き不向き」を切り分けるための作業」の解説イラスト
まとめ:比較は「向き不向き」を切り分けるための作業

freee会社設立の費用は無料!はじめての会社設立をスムーズに(freee株式会社)を参照。

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